
最近は建主の方も情報収集をよくされているのでご存知の方も多いで内容ですが、断熱性能について少しずつブログで書いていきたいと思います。
住宅には「断熱等級(正確には断熱等性能等級)」といわれる建物の断熱性能を示す指標があります。等級は「1~7」まであり現在一番性能が高いのは「等級7」になります。
等級が高いほど「熱が外部に出ていかないので、部屋の温度が変化しにくい」ということを示しており、室内を温めると外気温が低くても冷めづらく、室内を冷やすと外気温が高くても温くなりにくい室内環境になります。(なので断熱性能はよく水筒の「魔法瓶」に例えられたりします)
実は2022年まで「等級4」が最高等級という位置付けでしたが、基準が変わり2025年からは「等級4」以上を最低基準として義務付けることとなりました。それまでの最高基準が数年で最低基準になるというすごい変わり様です。
冬が寒い北海道は最高等級の「等級7」で建てたいところですが、断熱性能を良くしようとすると建設費も上がるので、新型コロナ以降の物価・建設コストの高騰もあり、弊所ではコストバランスを考えてつつ最低でも「等級6」程度となるように計画するようにしています。
「断熱性能」というのは外壁や屋根の表面積、断熱材の種類、窓の大きさや設置数等から算出されるので、一般の方々が性能を確認するのは容易ではありませんが、住宅を建てるにしても買うにしても「断熱等級」という目線で建物を見るのも大切だと思っています。